maclalala:link

個人でも簡単に iBookstore で出版できる

Posted in 出版 by shiro on 2010年9月20日

a_no_katachi_contents.jpg

iBookstoreでの出版顛末記 | akalogue

〈とにかくメチャおもしろい・・・自分でもやってみたいという気をおこさせるところが最高!!!〉

指をくわえて待つ気はナイ

iPadが発売されて以降、電子書籍の話題に事欠かないものの、それはまだ黎明期に過ぎず、混乱と試行錯誤が続いているのはご存じの通り。特に日本の状況は悲惨で、Kindle StoreやiBookstoreが正式オープンしていないことや、その場しのぎ感の強い魑魅魍魎が徘徊していることで、ワケ分かんない状態。しかし、混乱が収まるまで指をくわえて待つほど悠長じゃないので、さっさと見切り発車するのが吉。ってことで、拙著「aのかたち」をiBookstoreから出版しました。その顛末をば少々書いておきますね。

旧態依然としたギョーカイと付き合う気はナイ

個人的に重要だったのは、いわゆる出版社やアグリゲータを必要とせず、個人出版ができること。優れた専門性は否定しないけど、旧態依然としたギョーカイと付き合う気はナイからね。むしろ、個人としての限界を明確に認識した上で、専門的な職能を要請するべきだと思う。そのためには盲目的な出版社依存ではなく、独立した個人としての出版経験が必要だったワケ。

PDFは後ろ向きの規格

さて、iBookstoreおよびiBooksアプリケーションがサポートするファイル・フォーマットはePubとPDFの2つ。PDFは非常にポピュラーなので現状ではメリットが多いものの、紙印刷を前提としている後ろ向きの規格なので未来はないと勝手に断言。よってePubをフォーマットとして選択。

良くも悪くもAppleはモンスター

全体としての結論は、個人でも簡単にiBookstoreで出版ができる、日本語書籍であっても問題はない、ってこと。ePub書籍の作成はWEBサイトの作成と同じようなものなので、これまた難しくはない。iBookstoreもiBooksも改良の余地アリだし、ノウハウも必要だけど、スタートした頃のApp StoreやiPhone OSを思い出せば、そんなものでしょうって感じ。これから急速に改善されることを期待していいんじゃないかな。良くも悪くもAppleはモンスターだってことを忘れちゃイケナイ。

出版ギョーカイは見限ったほうがいい

ただ、日本のアカウントで有料書籍が購入できないのはツライよね。だけど、これも早晩解決するハズ(と思いたい)。かつてiTunes Music Storeが国内オープンするまでにUSに遅れること2年程かかったのは数年前の話。今のご時世に数ヵ月もかかるとすれば、出版ギョーカイを見限ったほうがいいと思うな。私ごときが見限っても誰も困らないけど、いずれ無視できない動きが始まるハズ(と思いたい)。国内での書籍の電子化はギョーカイではなく、個人(著者、編者、読者)から起こる。これ私の予言。

iBookstoreから「aのかたち」リリース | akalogue

〈「aのかたち」について〉

PagesでePub出力 | akalogue

〈Pages による ePub 形式書き出しについて〉

コメントを残す